2010冬コミで『アーキテクチャの性体験』を販売します!
『アーキテクチャの性体験』――賢者環境はいかに設計されてきたか
◇コミックマーケット79・3日目(12月31日)
◇東地区“P”ブロック-12b (http://twitcomike.jp/?id=0079-3-PPa-12-b)
◇300円(『Config. Vol.1 — INTEGRAL』とのセットで600円)
■内容紹介
今回の冬コミでは、『Config.』の別冊としてコピー本を出します。
タイトルはずばり『アーキテクチャの性体験』です。
もちろん濱野智史さんの名著『アーキテクチャの生態系』のパロディです。表紙が完全にパクりなうえに、誌面では「生態系マップ」ならぬ「性態系マップ」なるものも掲載しています。
これだけでも厚顔無恥な我々ですが、さらに本誌のメインコンテンツというか殆どのページでは、濱野さんをお呼びしての座談会が掲載されていて、濱野さんの仏の顔に完全に甘えた企画となっています。あとは、座談会の導入の巻頭言や、メンバーの「アーキテクチャの性体験」が赤裸々に綴られたコラムなどが掲載され、そこそこ充実した誌面となっています。
とはいえ、とんだ馬鹿企画なんですが、中身は意外と真面目というか、この企画にかける意気込みたるや異様な迫力となっています。我々は真剣に『アーキテクチャの性体験』について考え、それこそが新時代の性のあり方だと信じきっています。その一端を感じてもらえるか分からないですが、座談会の冒頭を抜粋したいと思います。
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司会:真面目な話、なぜ濱野さんをお呼びしたかというと、『生態系』では日本におけるネット社会の分析がなされていますが、そこではふつうに考れば重要であるはずの「エロサイト」の紹介が抜けているという問題がいまだ手つかずで残っているからです。濱野さんご自身はポルノコンテンツにたいへんお詳しいにも関わらず(笑)。ならば、この『性体験』をもって『生態系』のネット分析論の補完を行うべきだ、と我々が一方的に使命感に燃えてるわけです。
濱野:たしかに、エロは間違いなく重要だからね(笑)。これほどぼくの本に対する根源的な批判はないと思いますよ、いやマジで(笑)
学生A:さらに実は我々の野望はもっと遠大で、性という領域を「童貞を失うことによって人は大人になっていく」というビルドゥングスロマンから解放したいっていうのが、この企画の真の目的です。性は人文的なロマンによって守られているが、それは幻想にすぎない、と。むしろ我々の性はネット時代のなかでアーキテクチュラルに設計されてきたのだ、というのが『アーキテクチャの性体験』というタイトルに込められた意味です。
濱野:なるほど(笑)。「性態系」ではなくて「性体験」っていうのがいいよね。性という体験もアーキテクチャ的に構成されうるのだというポイントをうまく表現してて。
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……ね?なんか、こいつらヤバいでしょ(笑)。でも、我々はマジなんです!(キリッ
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コピー本とはいえ、かなり力入ってます!見栄えもコピー本っぽくなく結構良いはずです。お値段は300円ですが、『Config. Vol.1 — INTEGRAL』とのセットだと600円なので実質100円みたいなもんです。なので、『Config. Vol.1 — INTEGRAL』を買う予定の人は当然セットで購入しますよね!
本当に誰が読んでも面白く、考えさせられる内容だと思います。それこそ批評とかに興味なかった人でも、どなたにとっても切実で身近な内容となっていますので、是非ともオススメします!
あと、濱野さんの『アーキテクチャの生態系』を読んだ方は必読ですね。だって濱野さん自身が、この『性体験』とセットではじめて真にネットの生態系が理解出来ると言って下さったのですから(笑)。
では、コミケ3日目、東P-12bにてお待ちしてます!!
■誌面サンプル