2010冬コミで『コンフィグVol.1 INTEGRAL』を販売します!

『Config. Vol.1 — INTEGRAL』
 ◇コミックマーケット79・3日目(12月31日)
 ◇東地区“P”ブロック-12b (http://twitcomike.jp/?id=0079-3-PPa-12-b
 ◇A5 88頁/500円(『アーキテクチャの性体験』とのセットで600円)

■目次(『INTEGRAL』にあたり、☆が追加原稿、★が全面改稿原稿になります)
 【特集】メタルギアソリッド
  ・《論考》特集「メタルギアソリッド」のためのイントロダクション _ 入江哲朗
  ・「潜友」対談 _ 荻上チキ × 入江哲朗
  ★ メタルギアソリッドシリーズ 全作レビュー/銃器解説 /用語解説
  ☆《論考》SNAKE, INVISIBLE _ 宮沢克典
  ☆《論考》ステルスゲームの可聴域 _ 岡村康太郎
  ・《論考》コントローラーデザインのゆくえ、2.0を迎えるとき _ 鈴野雫
  ・《論考》ロゴタイプから読み解くメタルギアシリーズ _ 廣瀬暁春
  ・《論考》ゲームプレイのロールプレイ _ 柴田洋

 【特別掲載】
  ・ 批評の技術・技術の文学 _ 東浩紀 × 福嶋亮大

 【INTEGRAL 特別コンテンツ】
  ☆巻末反省会



■内容紹介
『Config. Vol.1』は、ソシオグラフィ研究会(代表:入江哲朗@t_irie)が2010年夏に発行した同人誌です。本誌は無事完売しましたが、ありがたいことに再販を求める声が少なくありませんでした。しかし、ただ増刷するだけではつまらない。そこで、我々が自身をもって決定版とも言えるものを新たに制作することになりました。

それが『Config. Vol.1 — INTEGRAL』です。

誤字脱字など文章面が全面的に修正されたのはもちろん、特に全作レビューは(論旨に変更はないが)凄まじい完成度だと自負するほどブラッシュアップが図られました。また用語解説は項目が倍増し、銃器解説は国旗と国名が加えられました。

さらに、『INTEGRAL』での追加コンテンツとして、宮沢と岡村の論考と巻末反省会を掲載しています。宮沢や岡村の論考は、初版ではカバーしきれなかった領域を補足するテーマとなっており、またその内容面でも非常に挑戦的かつ本質的な問題提起がなされています。
また、本当におまけのつもりで企画した巻末反省会ですが、メンバーが本誌を出した感想や反響についてユルく語っていたら、いつの間にやら我々の思想や意思表明を強く主張していたというガチな内容になっています(笑)。

なので、夏に買って下さった方も是非とも、お手にとってご覧頂ければと思います。もちろん内容が重複してしまうのですが、500円(ほぼ赤字)と大変安いので許して下さい(笑)。


それでは、簡単に本誌の内容を紹介していきましょう。

◇入江による、特集「メタルギアソリッド」のためのイントロダクション
MGSに馴染みのない読者のために簡単なシリーズの概要とストーリーの説明を試みつつ、小島秀夫宮本茂を対比させたMGS論となっています。
◇批評家の荻上チキさんをお招きして、本誌編集部・入江とのアツいMGSトーク
MGSが、いかに他のゲームと違っていてなおかつ素晴らしいかについて語り尽くしています。対談収録後のMGSPWの対戦プレイで、圧倒的なやり込み具合の差から、荻上さんにボッコボコにされたのも良い思い出です。
★全作レビュー
シリーズ原点の「メタルギア」から最新作の「ピースウォーカー」まで、携帯機も含めたほとんど全作をレビューしています。でも、全作レビューというよりは全作論評に近いです。本当に凄まじい完成度です(キリッ
◇銃器解説
本誌編集委員のガンマニアによるコラムです。なんか凄いです。
★用語解説
ネタ記事です。
☆宮沢による、論考「SNAKE, INVISIBLE」
人類の透明人間への欲望を、MGSシリーズにおけるステルス迷彩の存在から読み解いています。またスネークの主人公論にもなっています。
☆岡村による、論考「ステルスゲームの可聴域」
ゲームデザインにおけるBGMとSEの役割を、ステルスゲームの観点から考察しています。新時代の音楽論です。
◇鈴野による、論考「コントローラーデザインのゆくえ、2.0を迎えるとき」
ソニー任天堂とで、ゲームコントローラーのデザインの系譜を比較し分析しています。
◇廣瀬による、論考「ロゴタイプから読み解くメタルギアシリーズ」
本誌のDTP担当が、ロゴタイプの観点から、シリーズ内の作品毎の思想の違いを読み解いています。
◇柴田による、論考「ゲームプレイのロールプレイ」
スネークというキャラを操作する、という点からMGS3について考察しています。


以上がMGS特集ですが、巻末には特別掲載というかたちで、トークイベントの記録も収められています。


◇批評家の東浩紀さんと福嶋亮大さんによる対談「批評の技術、技術の文学」
このトークイベントは、2009年4月25日に東京大学駒場キャンパスにて開催されました。このブログの過去のエントリを見れば分かりますが、ソシオグラフィ研究会はこの対談企画を実現するために立ち上げられた、という歴史的背景があったりします(笑)。同人誌に載せるのがもったいないぐらい大変興味深い内容で、ボリュームも3万字を越えるものとなっています。
(この対談はMGSとは全く無関係なのですが、アーキテクチャの磁場のなかでいかに文学や批評の作家性を見いだすかというテーマは、まさしくMGSシリーズの批評性と完全に問題意識を共有しており、そのシンクロ率の高さに編集部一同身震いしたものです。)

さらに巻末には「巻末反省会」と題し、メンバーによる座談会も掲載しています。前半は馬鹿みたいなことを話してるんですが、だんだんと思想や野望といったガチな話をしています。これを読めば、ついに「ソシオグラフィ研究会」という謎の団体の実態が明かされる!?

それでは、MGSが好きな人も、ゲーム批評に興味がある人も、東さん福嶋さん対談に興味がある人も、夏にすでに読了済みの人も、500円と安いので、是非買って下さい!

コミケ3日目、東P-12bにてお待ちしてます!!

■誌面サンプル



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Config. Vol.1 — INTEGRAL
2010年12月31日発売

発行
 ソシオグラフィ研究会
責任編集
 入江哲朗+柴田洋
執筆・編集
 入江哲朗、柴田洋、廣瀬暁春、長野誠一郎
 宮沢克典、岡村康太郎、岡俊一郎、小山田晋、寺内暁
illustration
 nanana
DTP & design
 廣瀬暁春、寺内暁
印刷
 株式会社緑陽社

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